2021年4月14日水曜日

コロナ対応:処方箋を郵送します(兵庫医大皮膚科)

「皮膚科もついでに診察している内科医のクリニック」や「兵庫医大のような総合病院の皮膚科」は、新型コロナウイルス感染が心配で、受診そのものを避ける患者さんが多くなってきています。

確かに理解できる行動であります。そこで、軽症の患者さんは、皮膚科専門医のクリニックに逆紹介する方針です。コロナ疑いなどの感冒様症状で受診している患者さんと待合室が同じになってしまう内科・皮膚科のクリニック(内科医が皮膚科も標榜するパターン)ではなく、皮膚科だけのクリニックなら安心して通院したいただけるというわけです。

皮膚科の外来ですが、混んでいる時間帯・曜日と混んでいない時間帯・曜日があります。また、曜日によっては、採血室が非常に混雑しております。当院の近隣の病院で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、その受診を避けた患者さんが当院に集中している可能性もあります。

大変申し訳ございませんが、初診予約・再診予約に、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

また、一部の疾患では、「電話再診」が可能です。処方箋は郵送になります。詳しくは、皮膚科外来まで、電話でお問い合わせください。

大学病院の受診がご不安な方は、お近くの皮膚科クリニックの利用もご検討ください。随時、診療情報提供書の発行も行っております。

なお、兵庫医大では全入院患者さんに新型コロナウイルスのPCRを行い、陰性の患者さんだけが入院可能というシステムですので、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。


文責:外来医長 今井

2021年2月20日土曜日

今井のアトピー性皮膚炎に関する論文が国際雑誌に掲載されました。

実際のアトピー性皮膚炎患者さんに2型自然リンパ球(ILC2)が関与していることを示した論文になります。ILC2が増殖するにはIL-33とIL-4の両方が必要ですが、デュピルマブをアトピー性皮膚炎患者に投与すると、予想の通りILC2が減少しました。また、ILC2の減少が大きかった患者さんや、もともとILC2が多くて減少する余地があった患者さんは、デュピルマブの効果が高かったことも判明しました。2013年から続く自分のILC2研究が、これで完結したという感じというか、今まで動物実験だったりin vitroだったりしたことが、綺麗に実際の臨床でも言えることが判明しました。

雑誌:JID Innov.

https://www.jidinnovations.org/article/S2667-0267(21)00003-5/fulltext

2021年2月8日月曜日

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(Novel Coronavirus disease 2019, COVID-19)が流行する中、乾癬に対する生物学的製剤はどれくらいのリスクがあるのか?

(論文紹介)他科領域と同様、乾癬の生物学的製剤を使用中であっても新型コロナウイルスが重篤化しやすくなるわけではない、ということが判明しました。コロナ禍が終わるまでバイオ製剤の投与は辞めておこうというアイデアもありますが、そんなに気にしなくて良さそう、という論文が相次いで発表されています。


イタリアにおける、生物学的治療を使用している尋常性乾癬患者6501例の検討では

COVID-19による入院の発生率( 1万人月あたり)

乾癬患者 11.7(95%CI,7.2~18.1)

一般集団 14.4(95%CI,14.3~14.5)

COVID-19による死亡の発生率

乾癬患者 1.3(95%CI,0.2~4.3)

一般集団 4.7(95%CI,4.6~4.7)

であって、乾癬患者におけるCOVID-19の転帰に生物学的製剤の有害な影響は認められなかったと報告されています(Gisondi P, JACI 2020)。


また、25カ国のCOVID-19に罹患した乾癬患者 374 例の検討では、生物学的製剤の使用は、非生物学的全身療法に比べて入院リスクが低かった(OR = 2.84;95%, CI = 1.31-6.18)。生物学的製剤のクラス間では有意差なし、という論文も発表されています(Mahil SK, JACI 2020)。

以上から、コロナウイルス禍であっても、皮膚科医は皮膚炎をしっかり治療するべきと結論されています。日本人のデータではありませんが、参考になる論文だと思います。

一方、長期のステロイド内服はコロナウイルス感染症の悪化要因であることが多数報告されており、このような薬が必要な患者さんには、注意が必要と思われます。コロナウイルス感染症による重症化リスク増加を考えると、蕁麻疹やアトピー性皮膚炎に安易にステロイド内服を処方することは、現在のコロナ禍においては慎重な検討が必要と考えています。












 

生物学的製剤投与中の患者さんに、コロナウイルスのワクチンは禁忌なのか?

いいえ、ワクチン接種可能とIPC(*)から声明が出ています。

アトピー性皮膚炎、乾癬に関わらず、バイオ製剤投与中にコロナウイルスのワクチンは禁忌ではありません。

不可能なのは、生ワクチン(風疹麻疹MR、水痘、おたふく、BCG、ロタ)などです。

http://blog.dermatology.network/2019/02/blog-post_19.html

不活化ワクチン(インフルエンザなど)は、いつでも投与可能です。また、新型コロナウイルスのワクチンは、ワクチンの治験では生物学的製剤投与中の患者はエントリーされていないのですが、現在開発中のいずれもが生ワクチンではありませんので、理論上投与可能と考えられます(生ワクチンはバイオ製剤投与中の患者さんには禁忌です)。乾癬性患者全員がワクチンにアクセスできるようにするべきとIPC(*)は考えています。(*)これらの情報は、https://www.psoriasiscouncil.org/ から翻訳しました。



2021年1月15日金曜日

皮膚科外来の混雑緩和についてのお願い

 当科の外来ですが、混んでいる時間帯・曜日と混んでいない時間帯・曜日の差が激しくなっています。また、曜日によっては、採血室が非常に混雑しております。当院の近隣の病院で新型コロナウイルスのクラスターが発生したため、その受診を避けた患者さんが当院に集中しているなど、原因は諸説あると思うのですが、予約外受診が多い日と少ない日の差が激しいことも、原因の一つと思われます。同じ曜日の同じ時間帯でも、外来が3密になる日と、待合室がガラガラの日ありますので、これを分散させるべく、初診も含めて予約を取って来院していただけますよう、ご協力をお願い申し上げます。なお、1/15時点では、当院ではコロナウイルスのクラスターはまだ発生していませんが、大学病院医局として、コロナウイルス感染によって出勤停止となった他院医師の代診医師を派遣するという機能を担っていることもあり、その分、大学内の医師数が減少しますので、結果として、今後は予約外の患者さんの待ち時間が長くなる見込みでございます。

大変申し訳ございませんが、初診予約・再診予約に、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

また、再診ですが、一部の採血・レントゲン撮影が不要な疾患では、「電話再診」が可能です。処方箋は郵送になります。詳しくは、皮膚科外来までお問い合わせください。大学病院の受診がご不安な方は、お近くの皮膚科クリニックの利用もご検討ください。随時、診療情報提供書の発行も行っております。

文責:外来医長 今井


2021年1月8日金曜日

兵庫医大の立ち入り制限強化について

兵庫医大では、新型コロナウイルスによる感染の再拡大に伴い、教職員以外の学外関係者による本法人施設内への立ち入りを一部制限していましたが、本日、政府から緊急事態宣言が発令されたことに伴い、以下のように制限を強化します。
具体的には、緊急事態宣言に該当する地域の方からの来学者は大変申し訳ございませんが立ち入り禁止になります。

詳しくはこちらの公式サイトをご覧下さい。

なお、コロナウイルスが心配な患者さんには兵庫医大皮膚科は電話再診に対応しています。