2020年3月12日木曜日

新型コロナウイルス(COVID-19)と乾癬の生物学的製剤(バイオ製剤)について



乾癬患者さんで、免疫抑制剤または乾癬の生物学的製剤(バイオ製剤)を投与中に、もし新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した場合は、中止か延期です。

International Psoriasis Council(IPC)の声明
(英語:https://www.psoriasiscouncil.org/blog/Statement-on-COVID-19-and-Psoriasis.htm
によると、乾癬で生物学的製剤を投与中の患者さんが新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した場合は、生物学的製剤を中止または延期が推奨されています。この内容は、日本リウマチ学会の声明とほぼ同じ内容です。要はインフルエンザ罹患時と同様に、重篤な感染症に罹患した場合は生物学的製剤を中止または延期するということになります。

ただ全例予防的に治療中断せよという話にはなっておりません。それは、今のところは、これら免疫抑制薬の使用が感染リスクを上昇させるとは報告されていないからです・・・ただし、新型コロナウイルス(COVID-19)の重症化のリスクが上昇する疾患に、糖尿病、高血圧、心疾患、脳血管疾患が報告されております(エビデンスとなる論文はこちら)ので、症例によるということになります。


なお、アトピー性皮膚炎の生物学的製剤(デュピクセント)は、データはないものの、新型コロナウイルス(COVID-19)に作用機序としては悪影響は無さそうということになっているようです。